【科学探偵Mr.キュリー第四巻第四話「沖野春彦と偽装の真意」】に出てくる実験道具
明日6月22日に発売になる喜多喜久さん『化学探偵Mr.キュリー6』ですが、なんと販売台を作ってもらいました! 1巻1巻置けるという優れものの上、それぞれにMr.キュリーこと沖野のぼやき台詞が入っています。是非、書店店頭でご確認ください。すべて並べるとこんな感じです。(担当Y) pic.twitter.com/oOUR3g2Lc2
— 中公文庫(中央公論新社) (@chuko_bunko) 2017年6月21日
00.はじめに
01.ドラフトとは
02.スターラーとは
03.撹拌子とは
00.はじめに
【科学探偵Mr.キュリー/喜多喜久著/中央公論新社】を読んでいます。
これは、化学が好きで詳しい人も、そうでないミステリー好きの人も楽しく読める作品とされています。
私の分類は、化学を読むのは楽しめるけど、全く詳しくはない人です。
全体に楽しく読み進んでいますが、第四巻の第四話「沖野春彦と偽装の真意」では、実験道具が盗難に遭う疑惑というところから始まります。
各装置の説明もありましたし、盗難に遭ったとされるものを”x”として読み進めることは出来ましたが、実際のモノがよくわからないので、ぼんやりとした読後感でした。
イマドキですから、ネットで検索すればいろんなことがわかりますが、あちこち調べる手間を省くために、「沖野春彦と偽装の真意」に出てくる実験道具についてまとめました。
01.212ページ ドラフト とは
研究者や実験者を有害物質から保護することを目的とした排気装置。危険物質や有害物質の封じ込め機能と排気機能の囲われた作業空間を持っている製品です。超危険有害物質の場合は、手だけを入れるようなタイプもあります。
一見造り付けのキャビネット風だと感じました。他にもこんな感じの作業している手を入れているのがドラフトだと思われます。
02.213ページ スターラー とは
マグネチックスターラーは、容器内に入れた撹拌子を磁場によって回転させて撹拌をする装置です。
こんな感じで上に撹拌するものを入れるものです。
台座がある物もあります。
中に入っている撹拌子が回り、撹拌します。
2タイプ
- 内部に磁石とそれを回転させるモーターが入っているタイプ
- 通電して磁場を発生させるタイプ
磁力の大きさで撹拌容量が決まる
小型は1リットル、大型は50リットルの撹拌能力
218ページで、この話に出てくる「スターラー」は金属製の箱にモーターと磁石が入っていてとあるので、磁場を発生するタイプではなく、内部に磁石が入っているタイプと思われます。
03.218ページ スターラーの撹拌子 とは
撹拌する液体の中に入れるもので、撹拌される液体に応じて適した形がいろいろあります。