78歳男性【激しい脱水症】による救急車→入院リポート
2017/09/20
ひどい脱水症で78歳男性が、入院しました。私の父です。
2週間で退院出来ましたが、最初の2日は改善傾向も見られず、どうなるかと思いました。
2週間入院したわけですから、これからお散歩などでようすを見ながら自分でも持久力を含む、体力の回復が必要ですが、年齢の割にはかなり回復出来ていると思います。
入院前日の昼間、ようすが悪くて病院に行き、点滴処置をされ帰されましたが、その日の夜中から明け方に容態がひどくなり救急車のお世話になり入院の運びになりました。
今、こちらをお読みの方が、救急車を呼ぼうかどうかお悩みなら
- 救急車を呼んで良いか?
- 呼ぶべきか?
の、相談窓口があるので、#7119へ電話相談をされることをおすすめ致します。
00.はじめに
01.78歳男性それまでの生活
02.入院前日のようす
03.入院前日に病院にて
04.入院前日夜
05.#7119に相談
06.119番に連絡
07.救急車到着
08.病院到着
09.先生のお話・その1
10.とにかく点滴をしているが…
11.入院翌々日
12.入院何日目かに
13.とはいえ…
14.病院食が…
15.先生のお話・その2
16.退院
17.今後の理想、感想
00.はじめに
運び込まれて入院になり、入院して2日間改善傾向が見られないことに心配などありました。
それでも、担当の先生が、事実と見立てと分けながら、きちんとお話し下さったことで落ち着けました。
患者には、性格・個体・条件など違いがありますので、必ずしも同じとは言えませんが、こんな風に元気になっていくよということをリポートにしました。回復傾向が見られず不安な時にながれを知ることで希望を持つために?などなにかの参考になれましたら幸いです。元気な父ですが、回復は若者のそれとは違いました。それでも、元気になれるということを知って欲しい。
そんな気持ちでブログにしました。
01.78歳男性それまでの生活
運動:
毎朝、身体を伸ばすなどの運動/5000歩以上の散歩/屋外で草むしり・ごみ拾い
お酒:
一日に焼酎二杯/この夏はお昼にビールを350ml一杯飲む日あり/週一日休肝日
02.入院前日のようす
- 入院前々日夜に少し腹痛。下痢。
- 入院前日朝、腹痛と気持ち悪さ。
- その後、発熱とガクガク震えが止まらず、病院へ。
- 病院へ行くために歩く100m途中、息が苦しく、休憩しながらやっと病院へ。
03.入院前日に病院にて
「熱中症みたいですね」ということで点滴を1時間30分という処置(※入院した病院と別の病院)そして、帰されました。
04.入院前日夜
夜中に、嘔吐。
それでも熱中症と言われているので、麦茶を飲む。つらそうながら自分で麦茶をコップに注いで飲んでいました。
その1時間後、更に嘔吐と下痢。ガクガクした震え。顔色は真っ青。
震えも止まらず、身体も熱い。熱は身体が震えるのと本人がしっかり出来ないから計測できませんでしたが、病院の記録によると病院に着いた時には40度あったそうです。
05.#7119に相談
昼間病院に行ったながれから、現在のようすまでを伝え、呼ぶべきかどうかを相談しました。
電話口は看護師さんで、「そのような状態なら、救急車を呼んでもいいと思います。どうしますか?このまま電話を119番に転送することも出来ます。」
と、おっしゃられたので、転送していただきました。
06.119番に連絡
状況を尋ねつつ、出動してくれました。
07.救急車到着
まずは、父を救急車に運んで、乗せてくれました。
詳しい状況を本人と家族に聞き取りをされ、受け付けられる病院を探してくれました。
この時点で、「救急車呼ばなくていい」と強固に言っていた父も、救急隊の方々に安心したようで、一番ひどい時よりは顔色がよくなりました。身体は熱いものの、震えも断続的になりました。
08.病院到着
だいたい3時くらい?
血液検査、X線、CTによる検査をし、処置に入ってくれました。
09.先生のお話・その1
まずは、
- 激しい脱水をしている。
- 大丈夫だと思うが、78歳男性といえば平均寿命を越えているので、危険であるとも言える。
とのこと。
「脱水」と「熱中症」は違うことも説明してくれました。
脱水は、脱水をしていて、熱中症は脱水してどこか臓器に問題が出ていて熱中症と言えるとのこと。
そして、血液検査の結果とX線により、腸がかなり腫れて炎症を起こしている。だから熱中症と言えるとのこと。
CTによる断面画像を見せてくれながらの説明では、「静脈がぺっちゃんこになっている。これだけぺっちゃんこになっているのは脱水が非常に激しいということが言える」とのこと。
何度か先生が画像を見せてくれましたが、最初は静脈がぺっちゃんこ過ぎて見えなかったくらいぺっちゃんこでした。
別の検査の結果もみるけれど、このまま帰すのも酷なことなので、入院する方向で進めます。ということで、入院することに。
見立てとしては、1週間から2週間の入院とのこと。
また、点滴でとにかく脱水症を改善することと、絶食してしまうと腸が休んでしまうので食事は軽いもの(重湯)でも出していきます。とのこと。
入院手続き等をしてだいたい7時までかかりました。
78歳という年齢のせいか?普段の生活について書き込む用紙を渡されました。
高齢だからそうなのか?今の症状によってそうなのか?ということがわからないと治療のゴールがわからないからかなと思いました。
- 自宅に上がるまでに階段が何段あるか?とかそんな内容です。
ここまででだいたい6時30分くらいになりました。
10.とにかく点滴をしているが…
その日の夕方に病院に行って、嘔吐・下痢でつらそうなのは落ち着いているようでしたが、お昼の重湯も嘔吐したとのことでした。
身体も熱く、顔色は悪いままでした。
その翌日も、同じようでした。
身体がひどいダメージを受けたのだから、全体の回復は時間がかかるにしても、改善傾向がないように見えたので、
このまま危険なことになるのかな…とも思ってしまいました。
11.入院翌々日
身体はつらそうながら、やっと少し良くなったように見えました。重湯も吐かなくなったとのこと。
12.入院何日目かに
トイレに自由に行かれるようになりました。この頃には回復傾向があり、元気になるんだな…と思えました。
13.とはいえ…
じゃんじゃん点滴してもらって、身体に直接水を入れていてその程度です。ここで退院してもどんな食生活なら?どこまでの行動なら?大丈夫なのか不安なのでもう少し入院させてもらえたら…と思いました。
14.病院食が…
重湯から、3分粥、3分粥から5分粥、5分粥から7分となり、ふつうのご飯になったのは11日目くらいからでした。
この日に週末には退院出来そうですね。という話がやっと出て来ました。
15.先生のお話・その2
運び込まれた時のようすは、非常に悪かったとのこと。
また、明け方に運び込まれるような熱中症は、重篤気味なこともご説明いただきました。
今回、激しい脱水症により、炎症を起こしたのが腸なので、こんな経過でした。
別の臓器に問題が出れば、違う症状になるそうです。
16.退院
順調に退院出来ましたが、2日前までは、点滴で養った病院生活の上での元気さです。
☆ちなみに、年齢的な問題と、脱水による問題だと思うのですが、血管の弾力がないようで、二週間のうちに点滴の針を何箇所も変えました。
過信せず、身体を大切にしたいところですが、退院に付き添った者がタクシーで帰ろうと提案したにも関わらず、バスと歩きで、荷物も持たなくていいというのを振り切って荷物を持って帰りました。
普段ならなんてことない作業です。
でも、やはり疲れたようで、翌日は8:00くらいまでぐったり眠っていました。それくらい、休養が必要な身体なのです。
17.今後の理想、感想
今まで、元気にバリバリ動いていたにも関わらず、同じことをしていて急に具合が悪くなりました。自分で感じているよりは、少し身体にとってはきつかったのだと思います。具合が悪くなったことにこだわり過ぎて、楽しいことを我慢して行動を厳しく制限する必要はないです。
でも、何かしら身体にとって厳しい状態を積み重ねたことが今回の結果であると踏まえ、「出かける前にはもう一杯お水・疲れるギリギリ手前で作業を分ける」「修復(身体の疲れの回復)は出来るけど、思ったより少し時間がかかる」くらいに考えてもいいんじゃないかと思いました。
せっかく元気になったのだから。
年齢を重ねると、トイレの失敗が怖いという理由で水分を控えてしまう方もいらっしゃるそうです。
言うほど簡単なことじゃないかもしれませんが、失禁しても死にませんが、脱水症では死にます。
外出時に失禁等が怖ければ、紙パンツを保険に履いてもいいんじゃないかな…と思いました。
父にも勧めましたが、「病院だから履いていたけど、要らない」と却下されました。